100Vのエアコンから200Vのエアコンに取り替えるときの注意点|エアットコ

200Vの電源が取れる住宅か

まず、そもそも200Vの電源が取れるのか？ということを確認してください。

住宅への電気の送り方（配線）は単相２線式と単相３線式があります。単相２線式では100Vの電源のみしか使えず、単相3線式では100V/200V両方使用できます。

今となっては単相２線式の方が圧倒的に珍しく、古い住宅以外ではほぼ見ることもありません。言い換えると、古い住宅ではいまだに100Vしか使えない契約になっていることがあります。

単相２線式では最大契約アンペア数が30Aなので、現在の契約が40A以上であれば単相３線式ということなので特に調べる必要もないかと思います。現在30A以下の契約で自宅が単相２線式か単相３線式かわからない場合には、分電盤のサービスブレーカーを見てください。黒・白・赤の３本がつながっていれば単相３線式、黒・白・赤のいずれか2本（ほとんど黒と白）がつながっていれば単相2線式です。もしそれでもよくわからなければ近くの電気工事店に聞いてみるか、契約している電力会社に問い合わせてください。

専用回路か

現在100Vのエアコンの電源をエアコン専用コンセント以外（普通の足元のコンセント）から取っている方もいると思います。その場合、200Vエアコンに取り替えをする場合には専用コンセントを増設する必要があります。

足元のコンセントは通常他のコンセントに分岐しており、分電盤でその回路を200Vに切り替えてしまうと分岐している他のコンセントも200Vになるため100Vの家電製品や充電機器が使用できなくなるので注意してください（間違って電源をとると壊れます）。

専用コンセント増設工事の費用は配線方式や配線の長さ、その他状況でも変わりますがだいたい15,000円〜です。分電盤が1階で２階に専用コンセントを増設するとなると30,000円前後かかります。

なお、コンセントがエアコン設置付近（天井より）に設置されていれば基本的にエアコン専用コンセントですが稀に専用ではない（どこかで分岐している）こともあるので注意しなくてはいけません（業者さんが調べると思います）。

室外機は置けるか

200Vエアコンは室外機が大きいことも多いです。旧機種では設置できていたけど室外機が大きくなって同じ場所に設置できないってことがごく稀にあります。左右上下特に障害物がない場所なら気にする必要はありませんが、狭いスペースに室外機が設置されている場合には事前に寸法の確認をしておいたほうがいいでしょう。

特に室外機が公団吊りや二段置き金具に固定されている場合、既存の金具に収まらないということもあります（金具交換代発生）。