DIYでのエアコン取り外しで素人がよくやる失敗とは
インターネットが普及してから動画やサイト情報を参考に一般の方がエアコン取り外しを自ら行うことも多くなったように感じます。
しかし、知識経験不足で行うと最悪の場合怪我や事故につながることもあります。また適切な取り外しがされずエアコン自体を壊してしまうことも少なくありません。
この記事では今まで多数の中古エアコンを取り付けてきた著者が目の当たりにしたDIYによるエアコン取り外しの失敗例を紹介します。
DIYによるエアコン取り外し失敗例
配管折れ
エアコンの熱交換器に直接つながっている補助配管を折ってしまう、または切断していまう方がいます。エアコンを設置するときにはこの補助配管に別途室外機までの配管を接続する必要があるので、補助配管に問題があると再取り付けの際に修理が必要です。
補助配管は劣化で硬化しやすいので不慣れな状態で扱うと折れ、潰れといった失敗につながります。
【本当にあったケース】
お客様から「自分で取り外したエアコンを取り付けてほしい」という依頼を受けました。現場に伺うと室内機の補助配管が根元から切られており、修理しなくてはならず修理費として8000円かかることになりました。
(取り外しから任せてもらえていたら取り外し費用5000円だけで済んでいたのに・・・)
ガス回収失敗
室内機・室外機・配管内を循環している冷媒ガスを室外機内に戻す作業をポンプダウンと言います。ポンプダウンがうまくできないと配管を緩めた際にガス漏れを起こし、そのまま再設置してもエアコンは効かないのでガス補充修理が必要です。
ポンプダウン方法は取り外す時期(外気温)やメーカーにより若干異なるので失敗しやすい傾向があります。
なお、ポンプダウンの手順に誤りがあると室外機内のコンプレッサーが空気を吸い込み圧力異常になり最悪のケースではコンプレッサーの破裂(室外機爆発)が起こり大変危険です。DIYでの間違った手順に要注意です。実際の動画はこちらをご覧ください。
ドレンホース切断
前述の配管と同じく、補助ドレンというものが室内機についています。補助ドレンの先端に別途ドレンホースが接続できるようになっているのですが、その接続部分を切断してしまう方が多くいます。比較的簡単に修理(取り替え)できるものの本来は切断すべきではありません。
配管つながったまま取り外し
室内機に配管がつながったまま取り外されたエアコンをたまに見ます。最悪、建物の壁を損壊させますし、補助配管が折れる原因にもなります。
室内機が外れない
室内機はフック(およびビス)で固定されていますのでその仕様や固定箇所、ちょっとした機器の癖などを把握していないと取り外し作業に一苦労することがあります。無理やり外そうにも外れない場合や、外れても部品の破損になります。
失敗するとどうなる
「簡単にできる!」と言われているエアコン取り外し作業も一つ間違えば怪我する可能性も十分にありますし、再度設置予定のエアコンでは適切に取り外されていないがために修理が必要になることも結構あります。
失敗すると再設置の際に修理(有料)が必要なこともありますし、最悪の場合には業者さんに取り付け工事を断られることもあります。実際に素人さんが取り外したエアコン取り付け作業依頼は受けない業者さんも多いです。
まとめ
インターネット上にはエアコン取り外し作業は「簡単にできる」「誰でもできる」みたいに宣伝?されているものが多いですが、実際には失敗している人も一定数いるのでDIY初心者が鵜呑みにしてはいけないと思います。インターネット上に失敗例があまりないのは失敗した人がそれをわざわざネタにしてネット上にあげないからです。
適切な取り外しができないと再設置のときに修理が必要になることや、設置直後(またはちょっとしてから)に早期故障となる場合もあるので動画等を参考にしたDIYでのエアコン取り外しは自己責任でお願いします。
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