戸建3階建の3階にエアコンを設置するときの費用やエアコンの選定について解説

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3階にエアコンを設置する際の費用相場

戸建て3階にエアコン設置

近年、都市部を中心に増えている3階建の戸建て住宅。「3階の部屋にエアコンを取り付けたいんだけど」という問い合わせも増えました。しかしどのお客様も簡単に取り付けできると思われているのか、工事費用の見積もり金額を見てびっくりする人も珍しくありません。実際にどれくらいの工事費用がかかるのか解説していきます。

室外機をベランダに設置する場合

ベランダに室外機設置

同じ3階でもその部屋にあるベランダに室外機を設置するのであれば、基本的には標準工事になるので、新品エアコンの設置(配管4m含)で15000円程度です。配管カバー(2m以内)を施工した場合でも2万円〜2.5万円程度で済むと思います。

室外機を地面に設置する場合

地面に室外機設置

一方、エアコンを取り付ける部屋にベランダがなく、室外機を地面に設置せざるを得ないケースも少なくありません。こうなるとエアコン本体代より工事費用の方が高くなる場合があります。

結論から言うと、この場合のエアコン設置費用の相場は4万円〜5万円程度です。その内訳を表にまとめました※設定料金は相場から算出。

項目 費用
標準工事費(配管4m込み) 15,000円
高所作業(3F-1F) 10,000円
配管延長6m 3000円/m×6m

エアコンが問題なく使用できる状態にするだけで4万円〜5万円程度。もし配管の劣化防止や見た目の問題で配管カバーの施工を希望するのであれば追加で2万円〜3万円かかり、合計で6万円〜8万円になります。ここで一つアドバイスですが、配管化粧カバーは施工を依頼した方がいいです。数年で配管が劣化しボロボロになったり、配管穴を埋めているパテが落下したりするとその修理だけでも化粧カバーを取り付けるくらいの費用がかかるので、最初に化粧カバーをつけることでそのような問題を回避できます。

高所作業(1万円)についてはハシゴを使用した作業を想定していますが、現場状況によっては高所作業車を使用したり、足場を組む必要がある場合には費用ももっとかかります。ハシゴ作業が最も安いですが、どのように作業するかは業者さん次第です。

3階に設置するエアコン選定時の注意点

配管許容長さと許容高低差を確認

エアコンは室内機と室外機が配管でつながれ、ガスが循環することで冷暖房能力を発揮します。「配管は人間でいうと血管だ」とよく例えられます。この配管については、機器的に許容されている長さと高低差が規定されています。

配管長については多くの機種(ルームエアコンの場合)で15m(または20m)、高低差については10mと規定されています。なお、機種によっては配管長10m(15m)を超えるとガスの追加チャージが必要であったり、特定の企業向け製品では許容配管長が多少短く規定されていたりするので説明書の「据付時の注意点」を確認しておきましょう。配管延長やガスチャージなど、設置環境に合わせて設置業者から忠告がある場合もあればない場合もあるので依頼主の方で事前に規定を確認し業者さんに相談するようした方がいいと思います。

基本的にエアコンを3階に設置し、直下の地面に室外機を設置するのであれば配管長および高低差は許容範囲内なので心配はいりません。しかし「室外機を家の裏手に回したい」などで配管長が長くなる場合にはガスチャージの必要性やその費用、エアコンの効きについて設置業者さんと相談しましょう。

アイリスオーヤマエアコンの配管長さと高低差の規定
アイリスオーヤマエアコンの配管長さと高低差の規定:参照アイリスオーヤマ取説ページ

新品エアコンか中古エアコンか

引越し時、今まで使用していたエアコンを新居の3階に移設する(室外機は地面設置)方もお多いですが、年式によっては新品エアコンに買い替えた方がいいこともあります。

当然ながら年式が古くなると故障リスクも高くなります。移設工事費用に5万円以上かかったのに比較的早い段階で故障して買い替えとなるとまた高額な工事費用がかかってしまいます。特に室内機3階、室外機地面だと配管長と高低差が増える分、標準設置の場合よりコンプレッサーの負担も増え、故障リスクは高くなると考えられます。

製造年より5年以上経っているのであれば新品エアコンを購入した方がいいかもしれません。

もし新品エアコンを「工事込み」で購入を検討している際には、3階ー地面の高所作業対応可能か確認しておきましょう。家電量販店で購入の場合でも対応できる職人さんが少ないため工事を断られることがほとんどです(相談してみると良いかも。現場調査にてOKになることも)。

室外機を地面に設置する際に確認しておいたほうがいいこと

3階にエアコンを設置・地面に室外機を設置する工事の際には何かと気をつけなければいけないことがあります。これらを無視すると工事のタイミングや設置後に問題が出てしまうことになりかねません。

依頼したい業者に設置をお願いできる?

そもそもですが、室内機3階で室外機を地面に設置する工事では当然ながら高所作業が発生します。室内機2階で室外機地面の工事を行う業者は多くいますが、室内機3階となると難工事になり、対応する業者が一気に減ります。その理由はいくつかあります。

  • ・3階まで届くハシゴを持っていない。
  • ・危険だからやりたくない。フルハーネスの資格がない。
  • ・ハシゴを安全に立てかけられるスペースがない。

もし、インターネットで良さそうな業者さんを見つけてもその業者さんが3階へのエアコン設置を対応していないこともあるかと思います。しかし最近では狭小・高所に特化したエアコン工事業者さんもいますので「エアコンが設置できない」という自体は避けられます。工事費はそれなりするかもしれませんが・・・。

【3階設置(室外機地面設置)の工事に対応している業者】

スペースは大丈夫?

都市部の3階建住宅の多くは狭小住宅で隣家との間が人一人分しかないっていうことも少なくありません。そのため「室外機が入らない、置けない」という問題が出ることも。事前に室外機の奥行きと設置予定場所の幅は測っておいたほうがいいでしょう。

室外機の風吹き出し前は塞がれない?

前述の通り、狭小住宅では隣家との間が狭いうえにブロック塀がある場合があります。その狭いスペースに室外機を設置すると、室外機前面から吹き出された熱交換後の空気が再び室外機に取り込まれてしまい、熱交換効率が著しく低下することによりエアコンの効きが悪くなることがあります。これをショートサーキットと言います。最悪の場合、エアコンが自動的に停止します。

地面に設置すると室外機前面が塀で塞がれることが想定されるときには事前に設置業者さんと相談しましょう。現場状況にもよりますが、配管を延長し室外機設置場所を変える、室外機下にブロックを積み吹き出された風がこもらないようにするなどの対策を取る必要があります。

隣家へは相談した?

隣家との間が狭いと室外機から吹き出される風が隣家の壁や植物にあたることがあり、これを気にする隣人も少なくありません。現に、「エアコンを設置したんだけど隣人から風が来ないようにしてほしいと言われたから室外機を移動したい」みたいな相談は結構あります。

エアコン設置後のこのようなトラブルにならないためにも、工事前に隣人に相談し承諾を得ておくか、隣家の方に風がいかないよう室外機の場所を検討する必要があります。

また、敷地が狭いけど隣家の敷地を使わせもらえばハシゴも立てられるという場合にも事情を説明し承諾を得ておきましょう。

将来のことを考えて

新築で新品エアコンを設置したとしてもいずれは壊れるもの。交換しなくてはいけない時が来ます。最初の取り付けの時に将来の取り替えのことも考えておくことで工事費用を安く抑えることができたり、何かと問題を回避できます。

配管穴は左にあける

エアコンを設置するには配管穴が必要です。工務店・ハウスメーカーに穴あけを依頼するにしろ、エアコン工事業者に依頼するにしろ建物の構造的に問題ないのであれば、エアコンを正面に見た時に左側に穴をあけてもらいましょう。

穴が左側にあることで室内機と配管の接続部分は室内機の裏側(室内)になります。室内側に配管接続部分があるということは、エアコンを買い替えた時でもその配管を再使用する(諸条件あり)ことで室外でのハシゴ作業などの大掛かりな作業を省ける可能性があり、将来の工事費用をかなり抑えられることにもつながります(状況にもよりますが)。

業者によって考え方も違うので事前に取り替え時のことも相談しておいた方がいいかもしれません。

足場があるからって安心しない

「今建築中で足場があるからエアコンも設置しやすいと思う」みたいな感じで相談する人も少なくありません。しかし、その中には「足場があるからこそできる施工」を依頼してくる方もいます。前述の通り、数年〜十数年後にエアコンは壊れます。その時にまた大掛かりな足場を組まなくては工事できない可能性があるのです。6畳用のエアコンを1台取り替えるのにウン十万円もの工事費用がかかるかもしれません。

エアコンはいつか壊れて買い替えが必要ということを頭に入れて設置場所や施工方法を決めましょう。

まとめ

戸建て3階のエアコンを設置し室外機を地面に設置する際には費用がかかる上に、配管長や室外機設置スペースなど事前に確認しておくべきことも多くなります。1点でも見落としていると「工事できない」「追加費用がかかる」という問題がおきてしまう可能性があります。

近年では3階建の戸建ても増え、その狭小・高所のエアコン工事に対応する業者さんも少しずつ増えてきましたがそれでもまだ対応できる業者さんは多くないのが実情です。一方でそのような難工事を専門にしている業者さんもいるので近隣に対応してくれる業者さんがいない場合にはそのような業者を頼ってみるといいと思います。

3階ー地面設置のエアコン取り付け工事は依頼するお客さんも、作業する作業さんも色々大変なんですね。

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