エアコン取り付け施工時のボードアンカーの選び方｜エアットコ

ねじ込みタイプ（かべロック）

カレンダーやーホルダーなどの比較的軽い重量物であればねじ込みタイプのアンカー、カベロックでもよいでしょう。１つあたりの耐荷重は低いですが、値段が安いのと施工が簡単なのがメリットです。

カベロックはエアコンの室内機取り付けでも使用されることはありますが強度が低いのでメーカーは基本的に使用を禁止しています。エアコンが壁から落下してきたというほとんどの現場は、カベロックだけを使用した施工されたエアコンです。

特に最近は家庭用でも15kg、20kgを超えるような重量級機種のエアコンも多いですが、下地のない壁にカベロックだけを使用してエアコンを取り付けてはいけません。

打ち込みタイプ（トグラー）

中空壁（ボード裏が空洞の壁）に下穴を開けて、その中に打ち込んで使用するアンカー。トグラーと言います。前述のカベロックよりも価格は高くなるものの強度があり、こちらもエアコン取り付けに使用されることがあります（写真、真ん中）。

エアコン設置でも比較的軽い機種であればトグラーだけでも強度的には十分ですが　こちらもメーカーは推奨していません。

傘タイプ（ボードアンカー）

エアコンメーカーが使用を推奨するのが傘タイプのボードアンカー（写真、右）。

中空壁に下穴をあけ壁に挿しこみ付属のビスを回転させたり、専用工具（ヒッパー、クイッカー）でビスを引っ張ることで壁裏で金具が傘のように開き強固な力を発揮します。

適切な箇所に適切量使用すれば15kgを超えるような重量級エアコンも設置可能です。

価格が高い（30円〜45円程度/個）のがデメリットですが、安心にエアコンを設置するには欠かせません。

壁内調査をする

ボードアンカーはビスが効かない石膏ボードに使用するのですので石膏ボードの裏に下地材がある場合（中空ではない壁）には使用できません。いきなりカベロックをねじ込んだり、ボードアンカー用の下穴を開けたりした場合、下地にあたってしまうと壁に大きな穴だけ残ることになるので事前に下地があるかどうか確認しておかなければなりません。

慣れていれば壁を叩いて判断できますが、慣れていない場合には下地センサーや下地探し工具を使用しましょう。

また下穴を開ける時にはドリルを使用することもあるかと思いますが壁内にはコンセントに繋がる電線も入っているので近くにコンセントがある場合にはより慎重に作業する必要があります。

取り付ける位置を間違えない

ボードアンカーを壁に入れるとその後にビスを打つ場所は変えられません（変えるのであればまたその場所にアンカーを打つ必要あり）。無駄な穴や使用しないボードアンカーが壁に多くなると壁自体の強度が低下する恐れがあるので注意が必要です。