エアコン設置時のドレンホース断熱処理施工の費用・注意点を解説
ドレンホースとは
エアコンの冷房を使用すると室内機の中で結露が発生し室内機中のドレンパンという部分に結露水が溜まります。この結露水を屋外に排出するためのホースのことをドレンホースと言います。
ドレンホースの断熱処理について
断熱処理が必要なケース
結露水は非常に冷たいのでドレンホース自体もかなり冷えます。この時、ドレンホース周辺の空気を冷やすことでドレンホース自体が結露を起こします。結露を起こすと水がポタポタと垂れることがあるので、結露を起こさないようにドレンホースに断熱材を巻いて処理する作業が必要になります。
ドレンホース全部に断熱処理を施すわけではなく、室内側のドレンホースのみに断熱処理します(屋外で水が垂れても大きな問題ではないため屋外部分は断熱処理しなくてよい)。そのため、エアコンの設置状況により、断熱処理の必要性がわかれます。
戸建の場合には室内機の裏に配管穴をあけるパターンがほとんどなので、多くの場合では室内に配管(ドレンホース含む)が露出することはありません。ここで、「でも壁の中を通るところは断熱しないとダメでしょ!?」と思われる方もいると思います。しかし、壁にあいている穴の深さは屋外まで20cm弱、そしてエアコン本体には「補助ドレン」という断熱処理済みのドレンホース(40cm前後)が付属しており、室内機裏の穴から配管を外に出す場合の壁の中(20cm弱)の配管(ドレンホース )の断熱処理を業者の方で行う必要はありません。
しかし、マンションではエアコン設置位置と配管穴の位置が離れているため、室内を配管が長く(1m〜2m)通ることも珍しくありません。仮にエアコンから配管穴(外)までの距離が1mの場合、補助ドレンが40cm程度ですので、残りの60cmはエアコン工事業者の方でドレンホースの断熱処理を施す必要があります。
なお、戸建でも配管が室内を長く通るのであれば断熱処理する必要があります。
断熱処理の料金相場
ドレンホースの断熱処理の費用相場は1000円〜2000円/mです。業者によってはサービスしてくれたり、数百円程度で行なってくれるところもあります。私も10cmとか20cmくらいであればサービスしちゃうことが多いです。
なお、この料金は屋外用のドレンホースに別売りの断熱材を巻き断熱処理するという、(家庭用エアコンでは)最も一般的な施工の場合です。すでに断熱処理された屋内用のドレンホース(断熱ドレン)もあるのですが、コスト的に割高になるので一般家庭で使用されるケースは少ないように思います。
注意点
ドレンホースの断熱処理が必要か否かは室内に配管がどの程度露出するかによって変わります。つまり、エアコンの設置位置と配管穴までの距離によって断熱処理の必要性と料金が変わります。仮に「マンションでエアコン取り付けお願いします」と言われてても、現場(写真)を事前に見ていない限り、業者はお客様が希望される設置位置と配管穴の位置関係や距離についてはエアコン設置作業当日に知ることになりますので、ドレンホースの断熱処理が必要かどうかはその時点で判断となるケースも多いと思います。
その場合、作業開始前に「ドレンホースの断熱処理で1000円追加でかかります」と請求されたり、逆に「見積もりに入っていたドレン断熱処理は必要ないのでお安くなります」と言われることもがあります。安くなる分にはいいかもしれませんが、「追加料金」と聞くとなかなか急には納得できない人もいるかもしれません。しかし、ここをケチって「ドレンホース断熱しないくていいです」と言うと、あとあと結露による水滴が落ちたり、配管にカビが生えたりすることもあるので、よっぽど法外な請求金額でなければ素直に払ったほうが得策です。
エアコン設置後、問題が起きてからドレンホースの断熱処理を行おうとすると手間のかかるので余計にお金もかかります。
まとめ
エアコン設置時、室内に配管が長く露出する場合にはドレンホースの断熱処理が必要です。断熱処理せずに冷房を使用すると結露による水垂れ、カビの発生につながります。
エアコン設置と同時の作業であればドレンホース断熱処理は1000円〜2000円/m程度で頼めます。基本的には業者の方から相談されると思いますが、断熱処理について何も言ってこないようであればお客様から「ドレンホースの断熱はしてもらえますか?」と聞きましょう。数日の講習だけ受けて現場に出ている業者だとドレンホース断熱しない(その作業を知らない)ってこともありますので。
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