室内機からポコポコ異音がする時はエアカットバルブで解決
【目次】
室内機からのポコポコ音の正体
冷房・除湿運転中または停止中にエアコン本体から聞こえる「ポコポコ」「ヒューヒュー」という音は、ドレンホースから外気が入ってくることで発生する音です。決して故障ではないのでご安心を。
室内と室外の気圧差が大きくなったり、強風が吹いたりすると外気が侵入し、ドレンホースやドレンパンに溜まっている水を押しやり、「ポコポコ」と音がすることがあります。ストローを水の入ったコップに入れ息を吹くと水がボコボコする現象と一緒です。水が溜まっていない場合には空気が通り抜ける「ヒューヒュー」と聞こえることもあります。
特に室内と室外の気圧差が大きい高気密住宅やマンションでは頻繁に起きることで、経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
この問題は比較的簡単に直せるので対処方法を教えます。
エアカットバルブを取り付けて解消
ドレンホースにエアカットバルブを取り付けることで「ポコポコ」という異音は解消されます。エアカットバルブはホームセンターやネット通販で度で購入することができます。
取り付け方
取り付けはいたって簡単。ドレンホースを途中で切ってそこに装着してテープを巻くだけ。女性でもできると思います。
- 1.室外に出ているドレンホースを切ってエアカットバルブに差し込み
- 2.エアカットバルブの口が細い方にドレンホースを差し込む
- 3.テープで固定して完成
取り付け後の注意点
「エアカットバルブを取り付け変な音もしなくなったー」と安心しきってはダメです。取り付け後はメンテナンスをしなくてはいけません。でもメンテナンスと言っても掃除するだけ、5分もあれば終わります。
エアカットバルブの弁には排水と同時に室内機内部から流れてきたゴミが溜まります。このゴミを放置しておくとヘドロ化し排水困難になり室内で水漏れを起こすことがあります。エアコンの汚れ具合にもよりますが毎年夏冷房使用開始する前にはゴミがないか確認し、必要であれば掃除をしましょう。
ヘドロ化しところはすごく臭いので室内にそのニオイが行ってしまうこともあります。
エアカットバルブを取り付けなくても解消はできる
外気がドレンホースを逆流してくるのは主に気圧差によるものです。つまり、この気圧差をなくせばエアコンからの異音も解消されます。具体的な方法をいくつかあげます。
- ・窓を少しだけ開ける。
- ・換気扇を止める。
- ・ドレンホースの排水口を一時的に塞ぐ（冷房使用時は塞がないこと）
しかし毎回毎回これらの策を取ることも大変なので、エアカットバルブをつけたほうがいいでしょう。
業者に依頼した場合の費用
エアコン設置工事と同時に業者に依頼すれば1000円〜3000円程度（部材、工賃込み）で取り付けてくれると思います。エアコン設置後にポコポコ音が気になり、エアカットバルブの取り付けだけを依頼すると5000円〜7000円の業者が多いようです（出張料が加算）。
DIYで失敗するリスクも考えれば1000円〜3000円程度であれば業者に依頼しても良いと思います。それでも高いと感じる人は自分で取り付けましょう。
まとめ
「ポコポコ」「ヒューヒュー」などは故障でもなければ施工不良でもありません。ドレンホース内に外気が侵入した結果起きる異音です。その音が気になる方は窓を少し開けるなどの一時的な対策もありますがエアカットバルブを自分で取り付けるなり、業者にお願いするなりしたほうがいいです。
これからエアコン設置を考えている人、特にマンションの人は取り付け業者さんに相談してみましょう。
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