エアコン交換費用について知っておきたい5つのポイント
古いエアコンから新しいエアコンに交換する際、ポイントを抑えておくことで無駄な出費を抑えることができます。
現役職人の著者(管理人)がそのポイントについて解説しますので参考にしてください。
【目次】
エアコン交換にかかる費用
まず、大前提としてエアコン交換の費用は、本体代金+取り外し・処分費用+取り付け工事費の合計です。
つまり、どこでエアコンを買い、どの業者に工事を依頼するかによっては総費用は変わります。意外と多くのお客様がエアコンは工事とセットで買わなくてはいけないという勘違いをしています。その辺のことも後の方で書いています。
エアコン本体価格による違い

まず、エアコン本体をどこで買うか。同じものでも買う場所(お店)によって価格は違います。
近年はインターネットが普及したことにより、やはりネット購入が最も安くエアコンを手に入れられる方法です。6畳用のエアコンでもネット購入と家電量販店購入を比較すると機種にもよりますが2〜3万円違うことも普通にあります。リビング用のような能力が大きいエアコンになると5万円以上の差が出ることもよくあります。
ただ、家電量販店などでは相談しながらモノが買えたり、ポイント交渉ができたりするので、そちらのほうがメリットがある方については店頭購入でもよいと思います。また、シーズン終わりにはアウトレット価格で販売される機種もあるので、一時的にインターネット価格よりも安くなることもあります。
【本体価格の相場】
- ・6畳用スタンダード:5〜8万円
- ・14畳用:10〜15万円
- ・20畳以上:15〜25万円
なお、量販店では購入できる機種が限られているので幅広く機種を検討したい方はインターネット購入がよいでしょう。
近年ではアイリスオーヤマや中国メーカー(ハイセンスなど)のエアコンがインターネットでかなり安く販売されるようになりました。最近(記事執筆時2025年8月)では中国の大手家電メーカー「美的集団」のエアコンがAmazonでかなり安いと話題となっており、YouTubeでもレビュー動画が上がり、かなりコスパ良い商品のようです。(YouTube動画はこちら)
著者自身も美的集団のエアコン「comfee(コンフィー)」の取り付け工事にお客様宅に伺ったことがありますが、ハイセンスのエアコンと比べると良いモノという印象です。工事施工性においても日本どの家庭でも問題なく設置できると思います。というのも、東芝の白物家電事業が美的集団に買収され、機能性やコスパ重視で開発されたのがcomfeeとのこと。中国メーカーのエアコンというよりは東芝の下位モデルのちょい上という感じの機種です。
工事費用
既設エアコンの取り外し撤去
エアコン交換なので既設のエアコンの取り外し撤去から工事は始まります。
エアコンの撤去処分は0〜10000円程度(標準設置の場合)が相場です。量販店では10000円前後で対応されているケースが多く、ネット集客系の業者では0円〜6000円程度とバラバラです。量販店でも「取り外し無料」のキャンペーンなどを行っていることもあるのでチェックしておくのもアリでしょう。
なお、特殊設置(高所作業や隠蔽配管など)されているような場合には0円で取り外し撤去を対応している業者は極めて少なくなります。
新規エアコンの取り付け工事
新規エアコンの取り付け費用の相場は13000〜18000円程度(標準設置の場合)です。リビング用などの大型機種は20000円〜25000円程度になります。
ただ取り付け費用に関しては現場状況によりかなりバラつきがありますのでできれば事前に見積もりを出してもらったほうがいいでしょう。
家電量販店やテレビショッピングでは「エアコン取り付け工事費用無料!」みたいな広告が出ていることもありますが、本体価格に含まれているだけなので決して無料なんかではありませんよ。逆に追加費用分が割高だったりするので現場状況によっては想像以上の費用がかかることもあるかもしれません。
追加工事がかからない現場においてはエアコン交換の工事費用相場は13000円〜28000円程度(標準機種・標準工事の場合)といったところです。
追加工事が必要なケース
エアコンは機種や設置状況により追加作業・部材が必要となり工事費用が大きく変わります。6畳用のエアコンでも状況によっては1台取り付けるだけで20万円以上かかるケースもあります。一般の住宅でも1万円台で工事が終わることもあれば5万円〜10万円くらいかかることもあります。追加工事費用に関しては下記の記事で詳しく書いていますので参考にしてください
工事費込みのパック料金について

「本体+標準工事費込み」のパックは合計費用がわかりやすいのがメリットです。ただし、この料金はあくまで標準工事の場合だけなので、配管延長や高所作業、電源工事などの追加工事は別途となるため、条件・範囲を必ず確認しておきましょう。
先述しましたが、「エアコン取り付け工事費用無料」というのも本体価格に標準工事費用を含めて販売しているだけなので、決して総額が安いというわけではありませんし、追加工事が必要な場合には割高になることもあります。
また、必ずしもエアコン本体を買ったところで工事も頼まないといけないということはありません。工事込みじゃないとエアコンを販売しないお店も稀にありますが、基本的にはエアコン単体でも購入できるので工事業者を自分で選んで相談・依頼することで総費用を抑える方法もあります。
費用を抑えるためのポイント
エアコン交換費用を抑えるには、本体はネットで購入し、工事業者もネット集客の業者に依頼するという方法がおすすめです。近年では主流になってきました。
デメリットとしてはエアコン故障時や不具合時に製品不具合なのか工事不良なのかお客様には判断が難しく、どちらに連絡すればいいのか迷ってしまうことがあります。また不具合の症状によっては修理対応をたらい回しにされてしまう可能性もあります。ただ、数年でエアコンに不具合が出る確率が低いことや家電量販店で購入・工事するよりも数万円安く済むメリットのほうが大きいのではないかと考えています。
まとめ
エアコン交換工事の費用に関して13000円〜28000円程度(標準工事の場合)が相場といったところです。ここに本体代が加算されますが、本体はインターネットで購入するのが最も安いことが多いです。
またインターネットでも本体代と基本工事費がセットになったものが安く売られていることもありますが、追加工事分が高かったり(詳細料金表もないので不透明)することもありますので、より安く抑えたいのであれば現場状況を業者さんと共有したうえで比較検討するのは必須です。
参考までに記事執筆時点(2025年8月)で6畳エアコンの標準交換工事であれば本体+工事費で安い場合で6万円弱で完了させることができます(新品エアコン、工事業者ともにネット手配)。
エアコン販売をしていなさそうな工事業者でも「エアコン手配から工事までお願いしたい」と相談すれば、工事現場などの状況も考慮しながら相談に乗ってもらえる場合もあるので勇気を出して聞いてみるのもありでしょう。
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滋賀
【廣田電気】

「次も呼んでもらえる料金設定” ”ブログにて実際の工事紹介”を行っております。”価格は安く時間をかけた丁寧な仕上がり”が理想の選択肢だと考えています。量販店・引越屋で断られた&法外な金額を請求されたお客様のご相談にのらせて頂きます。」