「エアコン、工事込み価格で格安販売」に騙されるな
設置工事込みでエアコン本体を購入する方もいますが、その工事と費用的なことについて少し深掘りしたいと思います。
「工事込み」に含まれる工事とは
「エアコン本体+工事込みで格安販売」みたいなコピーで販売されているエアコンの「工事込み」の「工事」とは「標準設置工事」のことです。
標準設置工事とは最も一般的な工事内容のことで、簡単に言えば高所や危険な作業が伴わず、配管が4m以内で足り、室外機は地面やベランダに平置きというような感じです。
しかし、現実はそう甘くなく標準工事で完了する現場とそうでない現場があります。割合的には半々くらいでしょうか。もうお分かりかもしれませんが、標準設置工事でない場合には追加費用が必ずかかるのです。現場状況によっては「安く買ったつもりのエアコン」が「ちょっと割高な買い物」になってしまう可能性があります。
追加費用の注意
料金表がない
現場ごとに設置環境などは違うので追加費用がかかってしまうことは仕方ないことなのですが、ネットで通販などで「工事込みのエアコン」を購入しようとすると「現場によって追加費用がかかることがあります」と記載があるだけで、その詳細が注文段階でよくわからなかったり、工事に関する料金表が掲載されていないことが多々あります。
よくある追加費用として配管延長がありますが、業者によって単価(円/m)で1000円〜2000円の差が出ることもあるので設置状況によっては他でエアコンを手配して工事してもらった方が安かったというケースもあるはずです。
結局いくらかかるかわからない
料金表もなければ、設置状況についても事前にうまく共有できないことが多く、工事予定日に職人さんが来て最終的な見積もりを提示されその金額にびっくりする方もいるみたいです(工事に来た業者さんが悪徳ということではありません)。
購入前に確認しておこう
現場状況を伝えられるか
ネットで工事込みのエアコンを購入する際に「既存エアコンの処分の有無」や「エアコン設置階数」などを答える質問フォームが設置されている場合もありますが、あくまで基本的な項目しかないので工事数日前には別途メールや電話で販売元や実際の工事担当の方とコンタクトが取れることを確認しておくと安心です。工事日の調整もあるので注文後工事担当者から電話が来ると思いますがこの時に不明な点を聞いてもいいと思います。なお販売サイト内の「購入後の流れ」や「工事について」などのタイトルで詳細を確認できるようになってることも多いので探してみてください※ウェブサイト内の特定の文字を探すには、「Ctrl」キー+「F」キーを押して検索窓に検索したいワードを入力するだけです。
キャンセルの可否
販売元によってはお客様都合でのキャンセルは返品不可というところもあります。例えば説明された追加費用が高くてキャンセルしたいってこともあるかと思いますが、「現地での追加費用の支払い拒否のためのエアコンのキャンセル」も基本的に「お客様都合」でのキャンセル扱いに該当します。なお、追加費用に関してはどの業者に頼んでも「現場的に仕方ない」ということもあるので「想定外の請求だから」という理由でキャンセルすると逆に損をしてしまうこともあることも頭に入れておいてください。
まとめ
「エアコン本体+工事込み」で少し安く販売されていることもありますが、設置場所の状況によっては追加工事費用が必要となり割高の買い物になってしまうこともあります。事前の工事費用が不透明、工事について詳細を聞かれないと言った場合にはお客さんの方から問い合わせてもいいでしょう。
なお少し面倒かもしれませんが、エアコン本体だけインターネットで安く買って工事業者は別途自分で探すという方法もありますし実際にそうされている方も少なくないです。現場状況を伝えれば見積もりも出してくれて料金も明瞭ですし自分で信頼できそうな業者さんに直接依頼できるという点でもメリットは大きいです。
「エアコン本体+工事込み」は一見割安そうですが、状況によって割高な買い物になる点にご注意ください。
頑張る業者さん
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滋賀
【廣田電気】
「次も呼んでもらえる料金設定” ”ブログにて実際の工事紹介”を行っております。”価格は安く時間をかけた丁寧な仕上がり”が理想の選択肢だと考えています。量販店・引越屋で断られた&法外な金額を請求されたお客様のご相談にのらせて頂きます。」