既設の室外配管カバーを再使用するエアコン工事と費用について解説
すでに設置してあるエアコンから新しいエアコンに取り替える際やエアコンを移設する際、既設エアコンに室外配管化粧カバーが施工されていれば、コスト的にそれを再利用したいと思う人が大半です。
実際、我々職人もお客様からそのような要望があればなるべく応えたいと思いますが、中には再利用が難しい現場もあります。
既設の室外配管カバーを再使用してエアコンを設置する際のメリットやデメリット、費用について解説しますので参考にしてください。
標準施工と配管カバー施工の違い
まず、エアコンの取り付け時の配管仕上げ方には2通りあります。それが「標準仕上げ」と「カバー施工」です。

標準(テープ巻き)仕上げとは冷媒配管・ドレンホース・ケーブルを化粧テープでグルグル巻いて仕上げます(写真左)。工事費用に追加費用はなく、エアコンも問題なく動きます。全体的に見ればテープ巻き仕上げでエアコンが設置されているお宅の方が多いです。
一方、カバー施工とは、壁面に専用のカバーを取り付け、その中に冷媒配管・ドレンホース・ケーブルを納めて仕上げる方法のことを言います。カバーには室内用と室外用があり、室内用は「見た目をよくする」、室外用は「見た目をよくする」「紫外線などからの劣化を防ぐ」などが主な役割となっています。
室外配管カバー再使用について
エアコンを最初に設置した時に配管カバーも施工した場合、エアコン買い替え時や移設時にはそのカバーは再使用したいという人が大半かと思います。実際にそのような場合には配管カバーを再使用して取り付け工事を行うことがほとんどです。しかし追加費用がかかる場合や交換しないくてはいけないこともありますので解説していきます。
エアコンを取り替える場合

古いエアコンから新しいエアコンに取り替える際に既設の室外配管化粧カバーを再利用すれば新規配管化粧カバーの費用がかからないのでその分安くエアコン取替工事をすることができると思います。
しかし、エアコンが古ければそのカバーも古いはずで、その間に外壁塗装と同時に配管カバーもペンキで塗られてしまっていることも珍しくありません。ペンキが塗られて間もなかったり、薄くしか塗られていないなどの場合には配管カバーも比較的容易に脱着ができるのですが、そうでない場合には取り外す作業が困難で結果的に再利用できないケースもあります。
既存エアコンの配管の取り外し作業の際、カバー自体が劣化していれば割れることもありますし、ペンキにより取り外しが困難な場合はカバーを割らなければいけません。最初から「配管カバーも新しくしましょう」ということで業者とお客様間で合意していれば全く問題ないのですが、「再利用して少しでも安くおさめたいお客様」がほとんどなので実際は業者もなるべく割らないように努力はします(ペンキを地道にカッターで削ぎ落としたり)。しかし、状況的にそれでも完璧に取り外せないこともあります。そうなるとお客様には3つの選択肢が用意されます。
- ①割れたカバー再利用する
- ②古いカバーは撤去して新しくカバーを施工する
- ③古いカバーは撤去して標準のテープ巻き仕上げにする
①費用はかからないものの見た目がひどく感じられることもあります(割れ方次第)。②は新規カバー費用がかかりますが綺麗な仕上がりになります。③はカバーがなくなることで外壁の下地が露わになる可能性もありますが、工事費用は抑えることができます。
マンション、戸建て関係なく、外壁塗装の際にエアコン室外用配管カバーにペンキが塗られている場合には再利用の可否は職人が確認しなくては判断できないので基本的に現地で相談となることがほとんどです。
なお問題なく再使用できる場合でも、追加費用はかからない業者もいれば2000円〜3000円程度(標準分)の追加費用を設定している業者さんもいます。
エアコンを移設する場合
エアコンを移設する際、移設元に設置してある室外配管カバーも移設先で再使用したいという方も多いです。
単純に標準工事分(2m程度)の配管カバーの脱着(移設)でも施工工賃で2000円〜3000円かかるケースが多いと思います。それでも新規で施工すれば5000円〜6000円程度かかりますから再使用できるならお願いした方が安くはなります。
配管カバーの移設の一番の問題は、移設先で部品が足りるかどうか。

配管カバーというものは、家の構造やエアコン・室外機の設置場所により必要な部材・量が変わります。既存の部品が移設先で足りなければ別途追加費用がかかります。さらに既存の配管カバーのメーカー&サイズが依頼した業者が常用しているものと異なる場合には取り寄せや後日工事対応となることもあるでしょう(事前打ち合わせが重要)。
配管カバーの後付けはできる?
「配管カバーを業者に依頼するとお金かかるから、エアコンだけつけてもらって後から自分でカバーをつけよう」と考える人も実際にいます。しかし、DIYで配管カバーがを後付けできるパターンは限られています(簡単に設置してある場合以外はほぼ不可)
配管カバーの後付けに関しては別の記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
まとめ
室外配管化粧カバーを再利用してエアコン取り付け、取り替えを行うのは可能な場合と不可能な場合があり、可能な場合にも追加費用がかかってしまうこともあります。
現状もし配管化粧カバーにペンキが塗られていることが確認できたら、業者さんに事前に伝えておくと親切ですし、追加費用などの案内も受けることができるはずです。ペンキが塗られている配管カバーについては状態にかかわらず新規カバーに交換することを前提にする業者さんもいますし、親切に「現場で相談しましょう」という業者さんもいますので数業者あたってみれば無駄な費用をかけずに工事を依頼することができると思いますよ。
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