中古エアコン購入から設置工事まで徹底解説|安くエアコンを取り付ける
「すぐに引っ越すからそんな上等なエアコンは必要ない」「たまにしか使わない部屋だから新品エアコンをつけるまでもないかも・・・」そんな方には中古エアコンがおすすめです。
1〜3年、型落ちするだけでも新品時の半額程度で買えることがあります。冷媒ガスがちゃんと入っていれば基本的に冷暖房の効きが落ちるといったこともありません。
しかし中古エアコンの中には不良品も紛れています。「無駄な買い物」にならぬよう不良品の見分け方や買わないほうがいい中古エアコン、そして手に入れたエアコンの取り付け工事について業者自らが解説します。「安く買って安く取り付けたい」という方は参考にしてください。
【目次】
中古エアコンを探す
中古エアコンは売りに出されるまでどのように使用されていたか、どうやって取り外されたかなど、エアコンごとに異なります。そのため「見た目的に綺麗なもの」でも取り付け工事の際に思わぬ修理費用が必要となったり、最悪取り付け直後に壊れてしまうこともあります。著者も今まで実際にそのような現場に何回も遭遇してきましたので、以下のことに注意して中古エアコンを探してください。
中古エアコンのデメリット
まず中古エアコンは「安く買える」というメリットがある一方、当然ながらデメリットもあります。そして主に下記3点に集約できます。
- ・取り付け工事の際に修理費用がかかる場合がある
- ・取り付け直後に壊れる場合がある。
- ・保証期間が短い(または一切ない)
コレらのデメリットも買い方次第で回避できるので順次説明していきます。
購入前に確認しておきたいこと
購入前に以下のことをちゃんと確認できれば上記のデメリットを回避できる可能性が高くなります。
年式
基本的に
8年前のエアコンともなればかなり安く購入できます。しかし、機器的な故障も多くなる時期ですし、これ以上古くなると取り付け工事をしてくれる業者さんも少なくなります。また、メーカーの部品保有期間は発売後9〜10年なので、年式が古いエアコンを買い、数年後にもし機械的なトラブルが起きた場合、修理できない可能性も高いです。
付属品や説明書
当然ながらエアコンを日常で使っていくにはリモコンが必要。ちゃんとリモコンも付属するか、動作は問題ないか確認しておいたほうが無難です。稀に液晶不良や電池の液漏れなどの問題を抱えていることがあります。
説明書については今は型番を検索にかければインターネット上で確認できるのでなくても特に心配はいりません。
誰が取り外したか
取り外し方が適当だと取り付け時に問題が出ます(修理費用が発生)。エアコン工事業者により取り外されていればほとんど問題はありませんが、最近ではネット上の情報を参考に未経験の素人がエアコンを取り外し、そのエアコンをメルカリなどの販売サイトで出品されているケースも見受けられます。
素人さんが取り外したエアコンは必要な部品がない・損傷している・故障の原因となる取り外し方をされているなどの問題を抱えているケースが多く、事前にそれらを確認することも難しいのでなるべくなら購入は「控えましょう。
事前に「誰が取り外したか」を知りたい場合には販売者にコンタクトをとり確認をしましょう。
部品や部材の破損・欠損
前述の通り、知識・技術が乏しい人が取り外すと部品の破損や欠損のトラブルが起きます。特に多いのが補助配管の折れ・潰れ、ドレンホースの切断です。
補助配管とは室内機の熱交換器につながる長さ30cmほどの配管です。この配管は交換できないものですが、潰れている、折れている、切断されているといったことがあります。ちゃんと知識があればこんな取り外し方は絶対にしません。
ドレンホースも同様に30cm程度の専用のものが室内機に付属しており、延長する時は専用のドレンホースの接続部分に延長分をつなぎます。しかし、接続部分が途中で切断されていたり、専用のドレンホース自体付属していないことがあります。
ネット通販で購入する場合、補助配管等に問題がないかどうか写真を見て判断できないことも多いかと思いますので、「補助配管や室内機付属のドレンホースに問題はありませんか?」と質問してみましょう。
大きな問題ではないものの、配管接続用のナットの有無もできれば確認してください。室内機・室外機でそれぞれ2つ、合計4つ必要です。エアコン取り付け工事の際にこのナットがない場合、工事業者の方で準備してくれると思いますが、部材費として1000円〜2000円程度かかることもあります。
動作確認済みかどうか
一概に「動作確認」と言っても、
- ・室内機だけ電源を入れた状態でのファン回転のチェック
- ・室内機と室外機をつなぎ冷暖房までチェック
など販売者によって確認内容は異なるので「どのような動作チェックを行ったのか」まで知ることができればより安心です。「冷暖房チェック済み」であれば冷媒ガスがしっかりあるということになるので安心度はかなり高いです(なかなかここまでやっている業者はいませんが・・・)。
洗浄・クリーニング
綺麗に内部までクリーニングされている中古エアコンもあれば、取り外したまま汚れた状態で売られているものもあります。個人が不要になったからメルカリやヤフオク等で売っているエアコンの多くは内部までクリーニングされておらず、設置後に「変な匂いがする」「中にカビが生えている」といったことに気づくことも珍しいことではありません。そうなると設置後にエアコンクリーニングを行う必要があるかもしれず、予想外の出費になる可能性もあります。少なくとも、外側やフィルターが綺麗ではないエアコンは内部も汚い可能性が高いので購入は検討してください。
業者・会社が販売している中古エアコンは外側はすごく綺麗です。しかし、必ずしも内部まで綺麗かと言うとそうではありません。そのような一見綺麗な中古エアコンでも内部が汚いエアコンを今まで何台も見てきました。
クリーニング済みか、「済み」の場合にはどのようなクリーニングを行ったかまで確認できればした方がいいです。
保証・返品・返金について
前述の通り、適切な取り外し・処理が行われていない中古エアコンの場合、取り付け工事の時に修理費用がかかったり、取り付けたものの動かないということもあります。
ネットで購入した場合、設置後に発覚した問題に関しての保証や返品について曖昧にされているケースも少なくありません。エアコンは買って終わりではなく設置工事が伴うため、設置工事後に問題が発生した時の責任がどこ(誰)にあるのかを判断するのが難しくなります。問題が機械的なものであった場合の修理費用の負担や返金については明確にしておいたほうがいいでしょう
最近では引越しで不要になったエアコンをメルカリ等で一般の個人が販売していることも多くなりましたが、保証や返品について説明されていない場合には事前のコメントで聞いておくといいでしょう。
エアコンの送料
インターネットでエアコンを購入すると送料が購入者負担の場合もあります。
例えば、遠方へエアコンやその他大型家具・家電を送るときによく利用される「ヤマトの家財宅急便」で一般的なルームエアコンを東京から大阪へ送ると約9000円かかります。
エアコン自体が安くても送料で予想外の出費になることもあるので「安くて状態の良いエアコン」を見つけても送料には注意しましょう。なお、リサイクルショップなどの店舗の場合には近隣地域のみ対応で1000円〜3000円くらいで運搬を依頼できるところもあるので自分で運ぶ手段がない場合には相談してみましょう。
購入する
以上ことを踏まえ、中古エアコンを探しましょう。購入先を簡単にまとめてみました。
購入先 | 設置工事の対応 |
---|---|
リサイクルショップ | 外部工事業者へ委託 |
中古エアコン専門販売サイト | 外部工事業者へ委託(一部のぞく) |
エアコン工事業者(HPやブログで売り出し) | 自社にて施工 |
ヤフオク・メルカリなど | 自分で業者を手配 |
ジモティー | 基本的に自分で業者を手配 |
もっとも安心できるのはエアコン工事業者が自社で販売・施工しているケースです。一貫して対応してくれるのでトラブルがあった時にも迅速に対応してもらえます。売り出されている中古エアコンはたまたま業者が入手したものが多く、良いものが安く販売されていることもあるので狙い目です(そこまで販売数が多くないのが難点ですが・・・)。
最近(2022年現在)ではメルカリ等でも地域限定で工事込みで中古エアコンを購入を販売している業者もいます。
取り付け工事を依頼する
工事費用の相場
無事に良い状態のエアコンを手に入れたら、次は設置工事。標準取り付け工事費用の相場は下記の通りです。
能力 | 費用相場 |
---|---|
2.2kw〜3.6kw | 12000円〜15000円 |
4.0kw〜5.6kw | 12000円〜18000円 |
6.3kw〜 | 18000円〜20000円 |
工事の際にトラブルが起きることも
工事を依頼され現場へ到着したら取り付け作業の前にまずはエアコンの状態や現場状況について確認しますが、その時点でエアコンに何かしらの問題があれば修理が必要だったり、取り付け不可と判断されることがあります。
取り付けに来た業者さんが修理できない場合もありますし、出直しが必要となることも。さらには修理費用が想像以上に高くお客さん自身がキャンセルすることだって珍しくありません。だからこそ購入前に確認しておきたいことを徹底してください。
信頼できそうな業者の見分け方
中古エアコンはトラブルを抱えていてもおかしくないことをいいことに、「ガスが入っていない」「ホースを交換しないとダメだ」などと嘘まがいなことを言って追加費用をせしめようとする業者もいます。
できれば中古エアコンの購入から施工まで一貫して依頼するのが良いですが、それが難しい場合もあるかと思います。そういう時は職人直に話ができる業者・会社に相談するようにしてください。
日々現場に立つ職人であれば、中古エアコンにどのような問題があるか、もしもの時の修理や費用について詳しく聞けるので当日に何かトラブルが発覚した際にも安心です。
まとめ
近年では素人さんが取り外しを行い、問題が隠れている中古エアコンも販売されています。そしてそのようなエアコン買ってしまった場合、その修理に想定外の出費となることもあります。
しかし、気をつけるポイントをしっかり理解し慎重になっておけば良品を比較的安く購入でき、トラブルが起きた時でも対処できます。「少しでも安くエアコンを設置したい」という方は中古エアコンを検討する価値は十分にあるでしょう。
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