エアコン取り付けDIYでよく起きる失敗例｜修理・手直しで高額費用

・ガス漏れ

エアコン取り付け工事のミスで一番多いのが、ガス漏れです。業者が一番神経を使うところです。

配管接続部分は室内機側と室外機側の計4箇所ありますが１箇所でも接続にミスがあるとガス漏れを起こし、冷たい風も暖かい風も出なくなります。

配管の加工（フレア加工といいます）の仕方、接続部分の合わせ方、適切な力での締め付け。「配管を接続する」と言ってもこれらの作業が伴います。その中でも初心者さんにとっては適切な力での締め付けが難しいところです。「トルクレンチ使えば適切な締め付けができるからガス漏れしない」と思われている方が結構多いのですが、そんなこともありません。加工したフレアの大きさ、配管の合わせ方、配管の状態（硬さ）、締め付ける角度などの要因により、うまく機能しないことがあるからです。実際に業界では「エアコン取り付けでガス漏れが多くなったのはトルクレンチが出てきたからだ」と言う職人さんもいます。

・配管折れ

配管を折ってしまう・潰してしまう失敗も今まで何回も見ました。

エアコンの配管を「ホースのようなもの」と思っている方も意外と多いですが、銅でできているのでグニャグニャ簡単に曲げられるものではありません。扱い方を間違えれば簡単に折れたり、潰れたりしてしまいます。そうなるとガスが通らなかったり、適切な流量が流れなかったり、ガス圧力が変わり不具合が出たりするので適切な扱いをしなくてはいけません。

DIYで作業される方では室内機側の配管（補助配管）を折る、潰してしまう方が多いのですが、高額な修理費用がかかることもあります。

・水漏れ

「排水勾配がとれていない」「ドレンホースの接続ミス」などで冷房使用時に水漏れを起こしてしまうケースもたまにあります。

・室内機落下

エアコンを設置する固定板（背板）を壁に強固に取り付けできていないと、室内機が落下する可能性があります。取り付ける壁の材質や壁の中の状態によって固定方法は異なりますが、DIYの方で多いのがボードアンカーを使用しない（エアコンに付属のビスだけ使用）、ねじ込み式ボードアンカーを使用と言ったところです。特に最近のエアコンは重量があるものやデザイン的に前に重心がかかってします機種もあるのでより中が必要だと思います。

配管穴に対して設置する位置が異なれば室内機に対してかかる力の場所も変わるのでその点も考慮する必要があります。