エアコンへの虫や害獣の侵入経路と侵入を防ぐ方法
【目次】
エアコンに害虫害獣が侵入することがある
エアコンから「ガサガサ」とう音を聞いたことがあるって人も意外と少なくないんじゃないかと思います。実はそれ、虫か害獣が動いている音かもしれません。
エアコンは部屋内にある室内機と外にある室外機が配管でつながれている構造上、虫や害獣の侵入は起きやすいものです。しかし、エアコン取り付け時に注意することで防ぐこともできますし、設置後の対処も状況によってはDIYで可能です。
エアコン取り付け時の防虫対策やDIYで防ぐ方法なども紹介しますので参考にしてください。
侵入経路と対策方法
エアコンの内部やその周辺の壁内に侵入する主な虫はコバエ、ゴキブリ、カメムシ、動物でいえばコウモリ、ネズミ、鳩などです。
それぞれ大きさが違うので侵入してくる場所も違います。
ドレンホース
まず、コバエ、ゴキブリ、カメムシなどの多くはドレンホースから侵入してきます。
ドレンホースというのは、冷房時に室内機で発生した結露水を外に排出するためのホースのことです。基本的にドレンホースは室外機に出ていますので、そこから小さな虫が侵入しドレンホースを登って室内まで侵入してくることがあります。
これを防ぐために「防虫キャップ」というモノがあります、最近では100均一にもありますし、Amazonでも購入できます。(Amazon→https://amzn.to/3BJs1EX)
防虫キャップは外に出ているドレンホースの先端に差し込むだけなので女性でも簡単に取り付けできます。もしエアコン設置前で自分で準備するのが面倒であれば工事の時に業者さんに「防虫キャップってつけてもらえますか?」と聞いてみてもいいと思います。
また、水切りネットをドレンホース先端につけるという方法もあります。しかし水切りネットは網目が細かくドレンホースから水と一緒に流れてきたゴミもキャッチしてまうので掃除をしないまま放置すると詰まりの原因となり室内で水漏れを起こしてしまうこともあるので水切りネットを使う場合には定期的な掃除を忘れないようにしましょう。
配管穴の隙間
虫だけでなく、害獣も侵入してくる場所が配管穴の隙間です。
配管穴がパテのみで塞がれていると、経年劣化によりパテが硬化しひび割れ、最悪の場合は剥がれ落ちてしまうことがあります。そうなってしまうと大きな穴になってしまい虫だけでなく害獣が侵入し住みつく事があります。実際に私もコウモリやネズミのフンまみれになった室内機や配管穴の中に鳩に巣を作られてしまった現場に何度かあたった事があります。一番びっくりしたのは配管穴の中から鳩のヒナの死骸が出てきたときです。
パテの劣化や虫・害獣の侵入を極力防ぎたいのであれば、エアコン取り付け時に配管カバーの施工を行いましょう。費用はかかりますが、虫・害獣の侵入を極力防ぐだけでなく、配管の劣化も少なくて済み、一度施工すればそのあとのエアコン取り替え時にも再利用できるのでオススメです。もし、既設のエアコンの配管にカバー施工がされておらず、配管カバーの後付けを希望するのであれば、記事【エアコンの配管カバー後付け、できる?できない?】をお読みください。
配管穴に簡単に手が届くようであればエアコン用パテ(100円くらい)を購入し簡単にDIYで修理することも可能ですが、2階設置などで長梯子がないと修理できないような場所は業者さんにお願いして修理してもらいましょう。(Amazon→https://amzn.to/3UJZKo0)
中にはパテが劣化し剥がれにくくするため、パテの上からコーキング剤を塗るような丁寧なエアコン設置業者さんもいますね。
室外機への侵入
室内側に侵入することはほぼないのですが、室外機にヤモリが侵入するという事が沖縄などではあります。沖縄に住んでいる人にとっては当たり前の話かもしれませんが、本島に住んでいる人で知っている人はかなり少ないのではないでしょうか。
沖縄ではヤモリが室外機に侵入し基盤に接触する事でショートし故障するということは珍しくないようで「ヤモリガード」というモノまで存在します。またエアコン工事業者のサービスとして室外機基盤のコーティングというのもあります(ショートしないように)。
本島から沖縄に移住する人は気をつけてくださいね。
虫や害獣によりエアコンが故障することも
虫や害獣が侵入すると最悪の場合エアコンの故障や異音、異臭につながる可能性があるので、その気配を感じたらなるべく早く対処してください。虫の侵入によるドレン詰まり(水漏れ)、ネズミによる電線かじり、糞尿によるショートがよくある被害です。
防虫をする上での注意点
エアコンの裏側から「ガサガサ」と音がしたからと言って、エアコン内部に殺虫スプレーなどを吹きかけてはいけません。スプレー成分が電装部に残ると最悪の場合、火災につながることも考えられます。また、熱交換器や配管にかかり成分が残ると腐食しガス漏れを起こすことも考えれます。殺虫スプレー等は虫に直接吹きかけるのはいいですがエアコンには吹きかけないようにしましょう。
まとめ
エアコンのドレンホースや壁の配管穴の隙間から小さな虫や害獣が侵入してくることあります。普段エアコンのことを目にとめる人もいないので配管穴のパテの劣化などに気づくのが遅くなり、気付いた時にはもうかなり荒らされているケースは多いです。「ガサガサ」音がしたり、パテの劣化・ひび割れを発見した時には早急に対処や修理しましょう。
エアコンの設置状況によってはDIYでの対処ができないこともあるのでその場合にはすぐに業者さんに連絡してください。
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