移設するエアコンと処分するエアコンの取り外し方は何が違うのか解説
実は多くの業者が、同じエアコンを取り外すにも、そのエアコンをまた別の場所で設置して使うのか、そのまま処分するかによって取り外し方を変えていると思います。
大したことではないかもしれませんが、移設するエアコンを処分するエアコンと同等に扱うと何かと問題が出ることもあるので、これからエアコンを移設する人、処分予定の人は参考にしてください。
基本的なエアコン取り外し方法
まず基本的なエアコンの取り外し手順を紹介します。
- 1.冷房運転を行いガスを室外機に回収する(ポンプダウン)。
- 2.室外機、室内機から配管を取り外す。
- 3.機器の配管接続部分をゴミが入らないように養生する。
- 4.機器を設置場所から取り外す。
- 5.壁の配管穴をパテなどで塞ぐ。
取り外し方法をもっと詳しく知りたい方は【エアコン取り外し方法】をご覧ください。
移設するエアコンの取り外し方はここが違う
どんなケースにおいてもDIYでエアコンを取り外そうとする方の中には「ガスだけ回収すれば大丈夫」と思っている方がいますが完全に誤解です。処分する予定のエアコンであれば「ガスだけ回収」すればOKですが、移設する(また使う)エアコンであればそうはいきません。
補助配管を残す
室内機には補助配管と呼ばれる長さ30cm前後の配管があり、取り付け工事の際には補助配管に配管を接続する必要があるので、また使用する際には補助配管部分を残してエアコンを取り外さなければなりません。もし補助配管を切断して取り外してしまった場合には取り付け工事の際に修理が必要になります。
また「ただ残せばいい」と言うわけではなく、折ったり潰したりしてもいけません。補助配管は年数が経つにつれ硬化するため(機種や設置環境によって硬化具合は変わる)慣れている業者による扱いが必要な場合もあります。
配管接続部分を養生する
室内機、室外機には配管接続部分があり、配管を取り外した時には専用キャップやテープなどでゴミや塵が入らないように養生しなくてはいけません。大きなゴミが入ると取り出すこともできず、そのまま使用すると能力の低下や故障につながります。
補助ドレンを残す
補助配管と同様に室内機に30cmくらいのドレンホースがついており、エアコン取り外し時はこれも残さないといけません。途中で切ってしまった物を取り付け時に使用し接続がうまくできないと水漏れを起こす可能性があります。
傷を付けないように
処分するエアコンであればある程度雑に扱っても問題ないと思いますが、また使用するのであればそうはいきません。配管や室内機を無理やり取り外すと破損につながってしまう場合があるので構造をわかっていたり、取り付け時に問題が出るかどうか判断ができないといけません。
移設する場合の取り外し費用は高くなる?
業者さんのホームページなどを見ると「取り外し6000円」って書いてあるのに、「移設用の取り外しは+2000円」というような表記を見たことがある人もいると思います。つまりこれは、「処分するエアコンだったら6000円で取り外すけど、また使う予定であれば8000円です」ということです。
処分予定のエアコンを取り外す際には考慮しなくてよいことも、また使用するのであれば考慮し作業量も増えるため追加費用がかかるといったところです。しかし、全ての業者がこのような料金体系ではありません。「処分、再使用関わらず取り外し料金は変わらない」業者さんもいます。
また、処分する場合はその取り外し費用の中に処分費(リサイクル料)や運搬費が含まれているかどうかも確認してください。処分費等は別途必要というケースも多いので、これらを確認しないと価格で依頼する業者さんを比較できません。
まとめ
処分するのか、また設置予定なのかによってエアコン取り外し費用が変わるのは作業量が変わるからです。「移設用の取り外しは+2000円」というような記載や説明がある場合には丁寧に取り外すための工賃と思ってください。逆に「処分の場合は+2000円」というような説明があればリサイクル費用や運搬費だと思ってください。
もちろん業者により料金体型は変わるので、価格で業者さんを比較する際にはいくつかの業者さんから見積もりとる必要があります。
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滋賀
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