エアコン取り付け時の室内配管カバー・室外配管カバーを施工するメリットとデメリット

エアコン取り付け時に配管に化粧カバーをつけるか、つけないか、悩まれる方も多いです。配管化粧カバーには「室内用」と「室外用」があり、それぞれ異なる役割を持っていたり、施工費用も違います。配管化粧カバーを施工する意味や費用対効果を考えるために、それぞれのメリットとデメリット説明します。

誠実な業者さんを探す

配管化粧カバー
バナー

エアコン取り付け時に配管化粧カバーを施工するメリット

まずは配管化粧カバーを施工するメリットを室内カバー、室外カバーにわけて下記にあげてみました。

室内配管カバーのメリット

室内配管のテープ巻きと化粧カバー仕上げ
  • 配管部分を隠すことで見た目がすっきりし、部屋の美観が向上する。
  • 汚れやホコリがついても容易に掃除できる。
  • 配管の保護効果があり、破損を防ぎやすい。

ひとつずつ説明します。

配管部分を隠すことで見た目がすっきりし、部屋の美観が向上する。

なんと言っても室内配管カバーの一番の役割は「見た目をよくする」ことです。

配管カバーがなければ配管はテープで巻かれ、配管穴の隙間を埋めているパテも丸見え状態。真っ白なクロスだと配管もパテも目立ってしまいます。それを隠すことができるのは室内配管化粧カバーしかありません。

汚れやホコリがついても容易に掃除できる。

配管が部屋に露出している場合、生活していると気がつかないうちに配管上部に埃が蓄積します。化粧テープ仕上げの配管ですとなかなか拭き取ることができなかったり、テープとテープの隙間に絡んでしまうことがあります。配管カバーがあれば、配管カバー上に埃が蓄積するだけなので容易に拭き取り掃除ができます。

配管の保護効果があり、破損を防ぎやすい。

ペットを買っている方ですと、ペットに配管を噛みちぎられてしまったり、爪で引っかかれてしまうケースも少なくありません。配管が床付近まで伸びている場合には小さな子供が配管を引っ張ったり、配管穴の隙間を埋めているパテを取ってしまうこともあります。室内配管カバーペットや子供から配管を保護するというメリットもあります。

室外配管カバーのメリット

室外配管のテープ巻きと化粧カバー仕上げ
  • 配管を雨や直射日光から保護し、劣化を防ぎやすくなる。
  • 外壁と配管の隙間をカバーでき、防水効果を高める。
  • 外観がすっきりし、建物全体の美観が向上する。
  • 鳥や虫などが配管周辺に巣を作るのを防ぐことができる。
  • 配管の断熱効果が向上し、冷暖房効率を高めることができる。

ひとつずつ説明します。

配管を雨や直射日光から保護し、劣化を防ぎやすくなる。

室外配管カバ一番のメリットは「直射日光・風雨から配管を保護する」こと。通常のテープ巻き仕上げの配管と配管カバーありの配管ではあきらかに経年による劣化速度が違います。

テープ巻き仕上げだと数年でテープが、そしてテープが劣化すれば冷媒配管の断熱材、ドレンホースがボロボロになっていき、徐々にエアコンの性能に影響してきます。配管カバーがあればこれらのことは起きず、設置から10年経っているエアコン(配管)でも良い状態を保つことができます。

外壁と配管の隙間をカバーでき、防水効果を高める。

配管カバーがあることで雨水の侵入を防ぐことができます。カバーがないと配管穴の隙間を埋めているパテに隙間が生じた際に雨水が簡単に侵入してしまうリスクがあります。実際に2階に設置したエアコン(配管カバーなし)の外側のパテが経年で硬化し落下し、それに気が付く前に大雨がふり、室内で雨漏り事案が発生した現場もありました。

外観がすっきりし、建物全体の美観が向上する。

室内配管カバーと同様に美観を高めるという役割もあります。そのため新築では室外配管カバーを希望される方が多いです。

鳥や虫などが配管周辺に巣を作るのを防ぐことができる。

配管穴の隙間を埋めるパテは経年で硬化し、ヒビが入ったり、落下してしまうことがあります。そうなると塞がれていない配管穴に鳥が巣を作ることや、虫・小動物が侵入してしまうリスクがあります。配管カバーがあればたとえパテが落下しても鳥が巣を作ることはありません。

配管の断熱効果が向上し、冷暖房効率を高めることができる。

エアコンの冷媒配管はガスが循環しており、この働きで冷暖房能力を発揮しています。そのため循環している途中で直射日光に晒されたりするとその部分で無駄な熱交換を行ってしまい、熱交換効率が低下してしまいます。配管カバーがあることで直射日光から防ぎ、無駄な熱交換をせずに済みます。

エアコン取り付け時に配管化粧カバーを施工するデメリット

上記では配管化粧カバーを施工するメリットを説明しました。ここからはデメリットを説明します。

室内配管カバーのデメリット

  • 設置費用が追加で発生する。
  • 設置後の取り外しや変更が難しい場合がある。
  • 水漏れリスクが高い
  • 壁にビス穴があく

ひとつずつ説明します。

設置費用が追加で発生する。

室内配管カバーの取り付けはマンションですと室内露出配管部分が1mくらいで10000円〜15000円が相場です。

設置後の変更が難しい場合がある。

室内配管カバーの施工によりエアコン設置位置が室内配管カバーなしの場合より限られてしまうこともあります。また、エアコン入れ替え時に既設室内配管カバーの位置が新しく取り付けるエアコンに合わず、作業量が増えて追加費用がかかることもあります。

水漏れリスクが高い

自由に配管勾配をとることができないのでスムーズな排水が行われず水漏れを起こしたり、配管カバー内で結露を起こし水漏れ(水垂れ)が起きることもあります。

壁にビス穴があく

配管カバーを壁に取り付けるためにビスを使うので壁にビス穴があくことになります。賃貸の場合にはエアコン設置は許可されていても配管カバーの設置は契約上禁止されている物件もあります。契約書に記載がなくても退去時にビス穴の補修やクロス交換費用を請求されてしまう可能性もあります。

室外配管カバーのデメリット

  • 設置に追加費用がかかる。
  • 壁面にビス穴があく。
  • 経年劣化でカバー自体が破損し、交換が必要になることがある。
  • カバー内部の異常に気が付きにくい。

ひとつずつ説明します。

設置に追加費用がかかる。

当然中がら配管カバーはオプション工事になるので希望する場合には追加費用となります。2mモノで5000円〜8000円が相場です。戸建2階にエアコンを設置し室外機は地面設置ですと最低でも5mは必要になるので15000円前後かかります。

加湿ホースや換気ホースがあるエアコンでは配管カバーもサイズアップする必要があるので別途追加費用がかかります。

壁面にビス穴があく。

配管カバーはビスで外壁に固定します。ビスが錆ると化粧カバーが壁から浮いてしまったり、そこから雨水が侵入してしまうリスクがあります。ステンレスのビスを使ったり、防止処理することが望ましいです。

経年劣化でカバー自体が破損し、交換が必要になることがある。

室外配管カバーの部材の一つに「ジャバラ(蛇腹)」「フリーコーナー」と呼ばれる部材があります。雨樋などの障害物を避ける際によく使用されるものですが、紫外線に非常に弱く、直射日光が当たる場所ですと早いと2〜3年でボロボロになってしまうことがあります。ボロボロになってしまうと綺麗に施工した配管カバーも逆に悪目立ちする形となってしまうことも・・・

カバー内部の異常に気が付きにくい。

室外配管カバーの中の異常で一番多いのがドレンホース抜け。特に戸建で多いです。

戸建でのエアコン設置はドレンホースの接続部分が外側になることが多いですが、テープ固定が不十分な場合、設置後重力によりドレンホースがズルズルと下がり接続部分で抜けてしまっている現場も少なくありません。

抜けてしまうと接続部分から水が出てしまうので、冷媒配管や電線を濡らしてしまう可能性があります。

配管化粧カバーは必要か?

よく「配管カバーはつけた方がいいですか?」と聞かれますが、エアコンを使用する上で必ずなくてはいけないものではありません。特に室内配管カバーに関しては多くの方にとって美観をよくするものですので、予算との兼ね合いになると思います。

室外配管カバーに関しては直射日光があたる環境であれば、配管保護の意味で業者に取り付けを依頼した方がよいと思います。配管が劣化してしまい能力低下やその後の配管修理・交換などが必要になればカバー施工以上の費用がかかります。

なお、室内・室外配管カバーは一度施工してしまえばエアコン買い替え時でも基本的に流用可能です。配管サイズが違うエアコンに買い替える場合、エアコンの位置を変える場合、カバーが劣化・破損してしまっている場合などでは既存配管カバーを流用できないこともあります。

エアコン設置後、DIYで取り付けられるか?

「テープ巻き仕上げでエアコンを設置してもらったけど、やっぱりカバーを取り付けたい」という方も意外と多いものです。配管カバーの後付けに関しては別記事で書いていますので、そちら(↓)をお読みください

まとめ

エアコン設置時、室内および室内配管カバーを施工するかしないかは最終的には施主様の判断です。予算、設置環境、エアコン設置後の生活を考え、必要であれば業者さんにも相談し、施工をお願いするか決めましょう。

<取り付け工事記事一覧に戻る>

誠実な業者さんを探す

頑張る業者さん

お客様に誠実に向き合える業者さんを掲載しております。

神奈川

【Dr.AC】

顔写真

「横浜市を中心に、満足いただけるようなエアコン工事サービスのご提供に努めます!下請け工事なしの責任ある仕事を適正価格で!」

公式ホームページを見る

栃木

【衛生空調アンジョウ】

顔写真

「責任の取れる施工・修理をいたします。仕上げ方などご相談ください。お安く、丁寧に。地域最安!?のエアコン取付け工事」

公式ホームページを見る

滋賀

【廣田電気】

顔写真

「次も呼んでもらえる料金設定” ”ブログにて実際の工事紹介”を行っております。”価格は安く時間をかけた丁寧な仕上がり”が理想の選択肢だと考えています。量販店・引越屋で断られた&法外な金額を請求されたお客様のご相談にのらせて頂きます。」

公式ホームページを見る

大阪

【ティエヌ合同会社】

顔写真

「少数精鋭で臨機応変、丁寧に対応!工事日時もご相談ください。中古エアコン工事込み 3万円から有り!」

公式ホームページを見る

和歌山

【中前電機】

顔写真

「お客様第一に考え、安心、丁寧さを心がけ、任せて良かったと思われる施工を目指します。その他、アンテナ工事、温水便座、食器洗い機、テレビ等も対応しておりますのでご相談下さい。」

公式ホームページを見る

福岡

【遠藤空調サービス】

顔写真

「元エアコンメーカーサービスエンジニアです。業務用・家庭用エアコン工事・修理・クリーニング対応!口コミ多数!」

公式ホームページを見る

宮崎

【前田電工】

顔写真

「誠実に対応致します。「安かろう悪かろう」ではない、適正価格で適切な施工に努めます。宮崎市周辺のルームエアコン工事ご相談お待ちしております。」

公式ホームページを見る

長崎

【しま電器】

顔写真

「エアコン標準設置部材込みで10000円!地域最安で丁寧確実な施工を致します。長崎市周辺のお客様のご相談お待ちしています!エアコン以外の住宅設備の工事や修理もご相談ください。」

公式ホームページを見る

他の地域の業者さんを探す

<取り付け工事記事一覧に戻る>