エアコン取り付け工事にかかる材料費や諸経費はいくら?
【目次】
エアコン取り付け工事費用の相場
一概にエアコンの取り付け工事と言っても色々な現場・状況がありますのでそれぞれで使用する材料や作業内容は大きく変わります。この記事では下の写真のような「新品6畳用エアコン1台を戸建住宅の1階に設置する(標準設置工事)」という条件で話をします。
標準設置工事費用の相場は10,000円〜15,000円で時期や地域性により変わります。
この料金が高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれですが材料費や人件費、その他の諸経費等の観点から考察してみたいと思います。
エアコン取り付け工事に使う材料の仕入れ値
まず、標準設置工事に最低限使用する材料・部材の仕入れ値を計算してみました。なお、仕入先や仕入れ量にも依存するので、業者が利用するプロショップの価格を参考にして計算します。
※注意※
記事執筆時点2022年8月現在、世界的なエネルギー価格や原材料費の高騰でエアコン関係部材も軒並み値上げが続いており今後さらに上昇する可能性があり、下記に示す価格も変動(上昇)の可能性があります。
材料・部材 | 費用 |
---|---|
冷媒配管(2分3分) | 650円/m×4m=2,600円 |
連絡電線 | 200円/m×4m=800円 |
ドレンホース | 40円/m×4m=160円 |
ビニールテープ | 70円/個×2=140円 |
配管化粧テープ | 200円 |
ボードアンカー(傘式) | 40円/個×4=160円 |
配管穴用パテ | 85円 |
室外機の台 | 120円/個×2=240円 |
合計約4400円となりました。しかし実際には冷媒配管などは全てをきっちり使用できるわけではなく必ずロスが生じることや、その他諸部材が必要な現場もありそれらを考慮すると平均して5000円くらいのコストになると思います。
お客さんから工事費15,000円いただいた場合に残るのが10,000円程度。そしてさらに業者さんはここからガソリン台、保険代、車維持費などの見えない経費を支払います。するとエアコン1台標準設置して残るのは7000円〜8000円程度です。
さらに、もしお客様がポータルサイト経由で仕事を依頼した場合には業者さんはポータルサイト運営側に売り上げの20%、3,000円(15,000円×20%)を支払います。
エアコン取り付け工事を行うことによるリスク
上記の金額で業者は下記のリスクを背負います。
怪我・事故
エアコンを設置する現場状況は様々で高所作業などもよくあります(いくらか危険費用は発生します)。標準工事の場合でも重いエアコンを持って室内機を持ったり、怪我の可能性がある場面も少なくありません。
また自分が怪我しなくても壁のクロスを破いてしまったりする住宅損壊のリスクもあります。
エアコンの不具合
エアコンは設置工事にミスがあると、冷暖房が効かない・室内機の落下などの問題が起きることがあります(もちろんミスしないようにするのが職人ですが)。工事が原因でなくても不具合の原因が不明の時には調査しなければならないこともあります。
標準設置工事費用は高いのか安いのか
「自分でDIYでやれば材料費だけの5000円でできるじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。材料費を5000円程度で抑えるためにはある程度まとまった量を購入しなくてはいけません。例えば冷媒配管の単価(/m)は20m巻きのものを購入した金額から算出しています。その他電線も100m、ドレンホースも50mでの購入金額から算出しています。業者でない限り全てを使い切ることはできないはず。
例えば自分で餃子を一人前(6個)作るには、スーパーに行って余るほどの餃子の皮、ひき肉、野菜を買わなくてはいけないですよね。そして餃子一人前だけ食べたいのに材料費だけで1000円近くになります。お店に行って食べれば200円代で食べられるのに・・・です。
エアコン取り付け工事の場合、設置工事に必要な配管キットも販売されていますが配管4mもので7000円近い価格です(2022年8月現在)。もしDIYでエアコン1台取り付けるのであればこのキットを購入した方が一番安上がりですが、それでも8000円(15000円-7000円)程度の節約にしかなりませんし、作業に必要な専門工具等を少し用意しただけ15000円を余裕で超えます。そして上記のようなリスクを自分で背負うことになります。
もしDIYでエアコンを設置しガス漏れを起こしたらその作業の複雑さ等から未経験者が自ら修理することはほぼ無理です。そして業者に修理依頼すると2〜3万円の修理費用がかかります。
そう考えれば標準工事の場合、お客さんは実質8000円(工事費用が15000円以下だったらもっと安く)で安心安全なエアコン設置を依頼できるのです。果たして、標準取り付け工事15000円は高いでしょうか?
もちろん全てが標準工事ではないので色々な追加作業や部材が増えた場合にはルームエアコン1台の取り付けでも5万円、10万円など高額になることもあり、材料費から計算すると「高いな」と思うことも多いかもしれません。しかしこうなるとDIYでの作業はほぼ不可能なので業者に依頼せざるを得ず、「高い、安い」ではなく、「払ってやってもらう、工事しないで払わない」という選択肢になるかと思います(技術料という名目をどう捉えるか)。
まとめ
エアコン1台の標準設置の工事費用相場は10,000円〜15,000円で、実際業者さんがその工事にかけている諸経費は5000円程度です。
工事費用を高いと考え、DIYでエアコン設置をやる方もいますが必要な材料や工具を準備すると業者に頼むのとほぼ変わらない金額になったり、むしろそれ以上になってしまう可能性が十分にあります。さらに作業におけるリスクを背負うことにもなります。
エアコン工事費用が「高い」と思うのであれば、自己責任で自分でやるか、安くやってくれる業者を探すかしなくてはいけません。もし、「少しでも安く」と思っているのであれば業者さんのホームページなどから直に仕事の依頼をしましょう。中間マージンなどがないので比較的良心的に営業されていることが多いです。
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